高血圧治療ガイドライン2019に思うこと

夏のひまわり -  -  -
夏のひまわり
こんにちは。西宮北口 阪急西宮ガーデンズにある糖尿病内科・循環器内科・総合内科・代謝内科・生活習慣病・健康診断のいわもと内科クリニック 院長 岩本です。

2019年に改定された高血圧治療ガイドライン。これまでと何が違うのか推敲してみたいと思います。
まずは、治療目標値がBP140/90mmHgからBP130/80mmHgへと変更になりました。これは、今までのガイドラインで糖尿病や腎臓病などの持病がある方と同じ管理目標値です。つまり病気になったらしっかり血圧を下げましょうというスタンスから、持病をもっていようがなかろうが血圧をしっかり下げ病気になることを予防しましょうというスタンスにかわりました。これは、高血圧診療における大きなパラダイムシフトで、重要なメッセージが含まれていると考えられます。
このような血圧管理の厳格化の背景には2つの懸念点があると思います。
1つは、高血圧治療の現状です。日本には4300万人の高血圧患者がいると言われていますが、実際に管理目標値を到達できている患者は4人に1人程度で、血圧管理が不十分です。当然、血圧管理が不十分であれば、高血圧による臓器障害(脳・血管・心臓・腎臓)も増加してきます。
もう一つは、高齢化社会問題です。高齢者が増えれば高血圧が原因で生ずる脳梗塞や腎臓病などの病気も増加します。血圧管理を厳格化することによって、これらの病気の発症を予防したいという考えがあると考えられます。

日本の現状と未来の行く末を案じ、高血圧治療ガイドライン2019は作成されたのでしょうね。



いわもと内科クリニック 糖尿病内科・代謝内科・循環器内科・内科
〒6638203 兵庫県
西宮市深津町7-21阪急西宮ガーデンズ別館1F 
TEL 0798-65-6611  予約TEL 050-5213-5162
URL: https://iwamoto-naika.jp/

生活習慣病(糖尿病・高血圧・脂質異常症)・健康診断のご相談は当院で
駐車場は2時間無料 Sカード会員でさらに1時間無料 (475台)