西宮北口 糖尿病週間④ リンゴから糖尿病の薬! さらに心臓にも良い効果が認められた!
西宮北口に 西宮ガーデンズある内科・糖尿病内科・代謝内科・循環器内科のいわもと内科クリニック院長 岩本です。
糖尿病になると、おしっこの中に糖が認められます。通常、健康な人には尿糖は認められないのですが、ある果物の樹皮を食べるとおしっこに糖が認められることがしられていました。「リンゴ」です。1835年にりんごの木の根っこから『フロリジン』が発見されました。183年前ものことです。そして現在、このフロリジンを改良して糖尿病のお薬ができています。SGLT2阻害剤という薬剤で、余分な血液内の糖分を尿中に排出して、血糖値を低下させる薬剤です。しかもこのSGLT2阻害剤は、糖尿病のお薬であるにも関わらず、心臓が原因でなくなる割合が減少したという結果です。さらに、1種類だけでなく様々な種類のSGLT2阻害剤(Empagliflozin, Canagliflozin, Dapagliflozin)で同じような効果が認められています。糖尿病の薬から心臓の薬、そして腎臓の薬と変わっていくかもしれません。とても興味深いお薬ですね~。