動脈硬化プラークを安定化する~二度と心筋梗塞や脳梗塞をおこさないために~ 循環器の病気を徹底予防!
こんにちは。西宮北口 阪急西宮ガーデンズにある糖尿病内科・循環器内科・総合内科・代謝内科・生活習慣病・健康診断のいわもと内科クリニック 院長 岩本です。
血管にできた、動脈硬化巣(プラーク)には、大きく分けて2種類あります。安定して悪さをしないプラークと、もう一つは不安定で破れやすく脳梗塞や心筋梗塞を起こすプラークです。このプラークを血管内視鏡という機械で直接見ると、安定プラークは白色、不安定プラークは黄色という特色があります。黄色い不安定プラークに対して、コレステロール低下剤を投与し、目標値70 ㎎/dL以下、さらにそれでは不十分でプラークが安定化しない場合には、抗炎症を期待してEPAを投与すると、プラークが安定化し、心筋梗塞や脳梗塞の再発が減少する可能性があります。
当院で実施している、頚動脈エコーでもプラークがあるかたは、その性状を観察し、潰瘍性病変、Fibrocapの菲薄化、コレステロールRich likeプラークの場合は、積極的にプラーク安定化を目指して投薬を行っています。プラークは、その大きさや厚みのみでなく、エコーで映る「顔つき」がとても重要ですね。
よくプラークを認めた際に患者さんからご質問を受けることがあります「この厚くなっているところは、薄くなりますか?」答えは、すべての人ではないですが、「YESです」。すべての人がそうではないですが、プラークの安定化・退縮を認める人が時々いるのは事実です。そのために、最も良い治療法は何なのか?それは、これまで分かっているリスク因子を徹底的に排除することと、炎症を抑えてあげることです。
残念ながら一部の報道で、コレステロールを下げることは悪だと言っている人がいます。それを見るたびに、「本来きちんと治療しなければならない人たちを先導して死に近づけている」と悲しい思いに至ります。この人たちは、本当に病気で苦しんでいる人たちのことを何も知らない。無責任に発言し続け、何も知らない患者さんに害を与えている罪を知ってほしいです。マスメディアだけでなく、医師の中に、このような人がいることが本当に残念でならないです・・・・・。
当院ではエビデンスに基づき、「血管を守る。そして心筋梗塞・脳梗塞を徹底的に予防する」ことを真剣に取り組み、負けずに頑張っていきたいと思います。
いわもと内科クリニック 糖尿病内科・循環器内科・代謝内科・内科
〒6638203 兵庫県
西宮市深津町7-21阪急西宮ガーデンズ別館1F
〒6638203 兵庫県
西宮市深津町7-21阪急西宮ガーデンズ別館1F
0798-65-6611
駐車場は2時間無料 Sカード会員でさらに1時間無料 (475台)