西宮文学に触れる 第二弾 「楽園のカンヴァス」 原田マハ

アンリ・ルソー 「夢」 - 原田マハさんは関西学院大学文学部出身 -  -
アンリ・ルソー 「夢」
原田マハさんは関西学院大学文学部出身
西宮北口 西宮ガーデンズにある内科・糖尿病内科・代謝内科・循環器内科のいわもと内科クリニックです。

西宮の文学に触れる第二弾は、楽園のカンヴァス。本書の舞台は、ニューヨーク近代美術館MoMA、スイスのバーゼル、フランスのパリで展開され西宮はでてきません。でも作家の原田マハさんが西宮にある関西学院大学文学部卒。ということで、今回は、私が大好きな作家さん「原田マハ」さんの代表作を取り上げます。

この物語は、画家アンリ・ルソーの「夢をみた」という作品をめぐる壮大なミステリー小説。とにかくワクワクしながら一気に読める超おすすめの小説。私は絵画や美術のことは無知ですが、知らなくても全く問題ありませんでした。とにかく楽しめます。この作品は、ピカソも登場し物語のアクセントとなっていて、ルソーやピカソのことが知りたくなりました。
「楽園のカンヴァス」読後は、愛おしくなります。

実際は「夢を見た」という作品はなく(未発表?)、MoMAに「夢」という作品が展示されているそうです。原田マハさんは、この作品を 「名も知らぬ異国の花々が咲き乱れ、今にも落ちそうなほど熟した果実が甘やかな香りを放つ。」「彼女が横たわる赤いビロードの長いすは、夢と現のはざまにゆたう方舟。夢から覚めてなお、女は夢をみているのだろうか。それともこれは現実なのか。」と、作品の中で記述されています。情熱がほとばしる表現ですよね~。

とにかく一度、「楽園のカンヴァス」をよんでみてください。おすすめです。絶対に後悔しない作品の一つです。