西宮文学に触れる 第一弾 「青が散る」 宮本輝

青が散る - 西宮 香露園テニスクラブが舞台の一つとして描写されています。 -  -
青が散る
西宮 香露園テニスクラブが舞台の一つとして描写されています。
西宮北口 西宮ガーデンズにある内科・糖尿病内科・代謝内科・循環器内科のいわもと内科クリニックです。

本日のブログは、大学受験が佳境にさしかかった頃に初めて読み、本を読む楽しさを教えてくれた一冊、宮本輝さんの「青が散る」をご紹介します。

本書は、大学でテニスサークルに入った主人公を取り巻く、様々な人間模様を絶妙に描いた青春物語。
理想と現実の狭間に翻弄され、夢を追いかけるも挫折を味わいながら成長をしていく登場人物たち。苦悩の青春時代を描いているいるにも関わらず、読後「暖かさ」さえ感じる内容です。

不器用にまっすぐに青春時代を一生懸命いきる主人公「遼平」の感情に素直に入り込めるため、とても読みやすく、本を読むのが苦手と思う方にも、おすすめの一冊です。
後に宮本輝さんが描く「命」や「どのように生きるか」といったテーマを同時に考えさせられる内容でもあり、高校生や大学生、20歳代の若い人たちに是非読んでもらいたいです

この本のクライマックスで使われたテニスの試合会場が、西宮 香露園テニスクラブです。宮本輝さんは神戸市出身とのことで、この物語は関西中心に展開されています。

ちなみに、青が散るはテレビドラマ化されているのですが、今も売れっ子俳優、佐藤浩市さんや遠藤憲一さんも重要な役柄で出ていらっしゃいました。主題歌も松田聖子さんだったり、挿入歌の「人間の駱駝」は、秋元康さん作詞・長渕剛さん作曲と豪華なメンバーでした。