長寿遺伝子のスイッチをON!

長寿の秘訣 スイーツの食べ過ぎはNG - 院長も自重が必要!? -  -
長寿の秘訣 スイーツの食べ過ぎはNG
院長も自重が必要!?

西宮北口 西宮ガーデンズにある内科・糖尿病内科・代謝内科・循環器内科のいわもと内科クリニック院長 岩本です。

みなさんは「長寿遺伝子」というのをご存知でしょうか?

酵母やハエなどにも存在し、その遺伝子はSir-2(サーツー遺伝子)と呼ばれています。この遺伝子は、カロリー制限することで活性化することが知られています。ヒトではまだ証明されていませんが、同じ霊長類であるアカゲザルにおいては、カロリー制限(腹7分目の食事摂取)がサーツー遺伝子を活性化させ、寿命を延長させたという研究報告があります。またサーツー遺伝子は、赤ワインなどに多く含まれている「レスベラトロール」によって活性化されることが知られていますが、マウスで長寿が証明された量のレスベラトールを赤ワインで摂取しようとすると100本以上毎日飲まなければならない計算となりますので、健康にいいからと言って赤ワインをガブ飲みすると、肝臓などに悪影響がでてしまいますので、ほどほどにしておきましょう。アルコール自身は、飲みすぎなければ長寿に良い飲み物です。

 

炭水化物も寿命に関係すると考えられています。ごはんや麺、スイーツなどブドウ糖を多く含まれる糖質をとるとインスリンが分泌されます。インスリンは、インスリン受容体という特異的なセンサーと結合して、ブドウ糖を細胞内に取り込みエネルギーとして使用します。じつは、このインスリンに関連するセンサーが刺激を受けすぎると老化が早まるということがマウスなどで証明されています。糖質を取りすぎると糖尿病の発症や悪化の原因になり、かつ寿命さえも縮めてしまう可能性があるのです。糖質を含んだ食べ物のドカ食いは、血糖値を上げてしまい、細胞を傷つけて老化につながります。食べ過ぎはやめておきましょう。

 

私自身は、お酒が飲めず甘いものが大好きなので、ブログを書きながら自重が必要と改めて思いました・・・・。頭で分かっていても、なかなか改善できないのが人間なんですね~。