紅色の食べ物―血管年齢を老化させない食品とは?

紅鮭に多く含まれる『アスタキサンチン』 - アスタキサンチンは強力な抗酸化能力をもつが、食べ方には注意が必要 -  -
紅鮭に多く含まれる『アスタキサンチン』
アスタキサンチンは強力な抗酸化能力をもつが、食べ方には注意が必要

西宮北口 西宮ガーデンズにある内科・糖尿病内科・代謝内科・循環器内科のいわもと内科クリニック院長 岩本です。

血液をサラサラにして脂肪も減らすことで知られている、DHAEPA。これらは、イワシやサバなどの青魚に多く含まれています。またサプリメントも沢山あり、飲まれている方も多いのではないでしょうか?

血管を若く保つには、血管が錆びないようにする必要があります。錆びる原因としては、血糖値が高いことで起きる『糖化』や酸素によりおこる『酸化』が問題になります。『酸化』を抑えることを『抗酸化』といいますが、この『抗酸化』物質を多く含んだ食品が紅色の食べ物である『紅鮭』や『金目鯛』です。身が紅色の魚介類に含まれる『アスタキサンチン』という色素は、本来青緑色で加熱されると赤く変色します。甘エビや毛ガニにも比較的多く含まれています。アスタキサンチンは、血管を錆びないようにするだけではなく、肌の老化や癌など『酸化』が原因で起こる病気や美容にも良い影響をもたらします。ただし、アスタキサンチンは光や酵素などに弱いため、長く保存したものは抗酸化力が失われている可能性があるので注意が必要です。なるべく早めに、新鮮なものを食べるのが良いとされています。

西宮北口駅徒歩3分 阪急西宮ガーデンズ別館 医療モール1階 

いわもと内科クリニック 院長 岩本紀之